猫がより健康になるキャットフードが猫を幸せにし、そして飼い主も幸せに…
「猫が笑顔になる、猫にやさしいキャットフード」とは、そんなキャットフードのこと。
まずは一通り、見出しに目を通してみてください。ご興味があればその項目からご一読ください。
そして、お時間のある時にゆっくりお読みいただければ幸いです。
私たちLaugh Caat(ラフキャット)が考える、「猫が笑顔になる、猫にやさしいキャットフード」です。 |
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都会の中の野生といわれるように、猫は完全な肉食動物であることは言うまでもありません。 肉食動物である猫に炭水化物は全く必要ありません。
ところが、市販されているキャットフードの多くが、小麦を初めとする麦類や米、トウモロコシなどの複数の穀類原材料を含み、その使用量も原材料中の多くを占めます。したがって、成分中に炭水化物を高い割合で含むことになります。 |
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炭水化物は猫の体内でほとんど何の機能も果たしません。血中でブドウ糖に素早く変わる糖分をエネルギーとして供給するのみで、炭水化物含有量が多すぎるとすぐに体内脂肪となります。
炭水化物は低血糖症を引き起こすと同時に血糖値を不安定にします。
原材料に穀類を多く含むキャットフードを猫に与えると、炭水化物の必要摂取量を超えてしまいます。肥満、消化不良、糖尿病その他の健康問題の多くは炭水化物の多量摂取によるものです 。
一般的なキャットフードには高 G I 穀類が多く含まれています。
高 G I 穀類の <G I> はGlycemi Indexの略で、食後の血糖値の上昇を示す指標のことです。一般的に穀類(トウモロコシ、小麦、米など)は高 G I 食品に分類されます。
G I 値は、食品の炭水化物を50g摂取した際の血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖を100とした場合の相対値で表わしたものです。GI値が70以上は高GI、69〜56が中GI、55以下が低GIとされています。
高い G I 値を持つ高 G I 食品は食後の血糖値を急上昇させます。
穀物不使用とされるキャットフードの中には、ポテト(じゃがいも)が使われているものがありますが、ポテト(じゃがいも)はG I 値が96で、高 G I 食品の中でも最も高い食品の一つです。
高 G I 穀類を多く含むペットフードによる、食後の血糖値の急上昇を繰り返す食生活は肥満、インスリンの大量分泌によるすい臓の過負担、糖尿病、高脂血症、脳卒中、心筋梗塞などの心臓トラブル等、命にかかわる重大な病気に発展する可能性があります。 |
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2008年にアメリカ飼料検査協会(AAFCO)は、猫が必要とする炭水化物の最低量はゼロである一方、たんぱく質は過剰供給になることはないと発表しています。
また、動物栄養学国立研究会議(NRC)は2006年に、「十分なたんぱく質を与えられていれば、猫は炭水化物を全く必要としないようである」と発表しています。 |
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キャットフードを選ぶ際、たんぱく質の量に気をつける場合が多いですが、
実際はたんぱく質の原料が何かということの方が重要です。たんぱく質の原料には 2 つあります。それは肉類と植物です。
猫にとって肉類は完全なたんぱく質ですが、植物は不完全なたんぱく質です。
完全か不完全かはたんぱく質に含まれるアミノ酸構成によって決まります。
動物性たんぱく質は「完全たんぱく質」、植物性たんぱく質は「不完全たんぱく質」
動物性たんぱく質は完全たんぱく質、植物性たんぱく質は不完全たんぱく質と呼ばれています。
これはたんぱく質が持つアミノ酸構成の違いから来ています。 |
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植物性たんぱく質には、通常アルギニン、タウリン、メチオニン、リジン、トリプトファンが含まれていません。
例えばトウモロコシはグリシン、リジン、トリプトファンを含んでいません。
これらの必須アミノ酸の欠如は食物のたんぱく質の品質を下げることになります。アミノ酸バランスが非常に悪いたんぱく質といえます。
小麦やトウモロコシのグルテンは、安価なたんぱく質源としてキャットフードに多用されています。
猫は植物性たんぱく質ではなく、動物性たんぱく質を摂取・消化する体の構造を持っていますので、植物性たんぱく質が持つアミノ酸構成では、猫が必要とするアミノ酸をすべてカバーすることが出来ません。
また、グルテンと大豆は肉食の猫にとって大変消化しにくい原材料です。 |
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肉はすべての必須アミノ酸を含有し、大変品質が高いとされます。
必須アミノ酸をバランスよく含んでいるかどうかの指標がアミノ酸スコアという数値です。
アミノ酸スコアが100に近いほどアミノ酸バランスがよいとされます。
鶏卵や肉類、魚介類のほとんどはアミノ酸スコアは100または100に近い数値です。
魚や肉類などの動物性たんぱく質はすべての必須アミノ酸を含有し、品質が高いとされます。それに比べて小麦のアミノ酸スコアは38〜44、トウモロコシは74で、アミノ酸バランスが悪いことがわかります。 |
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さらに、たんぱく質の消化率はたんぱく質の品質を評価する上で重要なポイントです。
猫の短い消化器官にとって、植物性たんぱく質は動物性たんぱく質に比べて大変消化率が劣ります。
植物性たんぱく質から十分なたんぱく質を摂取するためには、動物性たんぱく質よりも多量の摂取が必要となります。また、多量に摂ってもアミノ酸のいくつかは欠如していることになります。
▼たんぱく質の消化率
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卵白 100%
骨なし肉 (魚、鶏肉) 92%
臓器肉 (腎臓、肝臓) 90%
牛乳、チーズ 89%
トウモロコシ 64%
小麦 54%
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猫の毎日の食事に含まれるたんぱく質の生物学的栄養価値(利用可能なたんぱく質の割合)を決定するのは必須アミノ酸の有無、バランス、そしてその品質です。
非必須・必須ともにアミノ酸は筋肉組織の生成、免疫組織での抗体調整、神経インパルスの伝達など、猫の体内で大変重要な役割を果たします。 |
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キャットフードのたんぱく質の含有量には、動物性たんぱく質だけでなく、植物性たんぱく質が含まれます。
キャットフードの保証成分値のたんぱく質含有量を調べると共に、原材料をよく調べます。
原材料は多く含まれるものから順番に記載されています。上位に穀類が記載されているものは、たんぱく質含有量が多くても、その中には植物性たんぱく質が多く含まれています。
少なくとも上位5番以内に穀類が記載されているフードは避けるべきです。
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アミノ酸の中には猫の体内で作られるものもあり、これらは猫にとっては非必須アミノ酸になります。
一方、猫が体内で作り出せず、食事から摂らなければならないアミノ酸は、必須アミノ酸と呼ばれます。
猫にとっての必須アミノ酸は11種(人間の必須アミノ酸は8種)ですが、このどれか一つが欠けたり不十分になると、それ以外のアミノ酸の利用にも悪影響が出てきます。これがアミノ酸バランスの重要性です。
猫にとっての必須アミノ酸は、アルギニン、タウリン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、トレオニン、バリンの11種になります。
この中で、猫にとって特に重要な必須アミノ酸がアルギニンとタウリンです。
タウリンが欠乏すると網膜変性、失明、猫によっては心筋症を引き起こすこともあります。
アルギニンはアミノ酸を分解する際に生じるアンモニアを尿素に解毒する際に重要な働きをします。
アルギニンが欠乏すると、体中に毒素が回って重度のアンモニア中毒を起こし、死につながる場合もあります。猫の食事を考える場合、この二つのアミノ酸には特に注意を払う必要があります。
タウリンは魚介類に多く含まれ、アルギニンは肉類・魚介類に含まれています。
猫は人間の5〜6倍、犬の1.5倍〜2倍のたんぱく質が必要です。その必要量は体重1kgに対して7.0g、犬は4.8g、人間は1.2gですから、その必要量がいかに大きいかが分かります。
完全な肉食動物である猫にとって、動物性食物に多く含まれるたんぱく質は大切な栄養素なのです。
これを見ただけでも、猫には猫の為の食事が必要であり、
ドッグフードや人間の食事が猫に適さない食事であることがわかります。 |
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たんぱく質は炭水化物と同量のエネルギーを供給しますが、炭水化物とは異なり、たんぱく質は生命にとって必須の栄養素です。また、たんぱく質含有量が多すぎても体内脂肪として貯蓄されることはなく、自然に体外排出されます。 |
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高齢期に入ると運動量が減少し、基礎代謝も低下しますので、たんぱく質代謝を効率よく行えなくなります。従って、その代謝されないたんぱく質を補うためにも十分なたんぱく質を供給する必要があります。
また、高齢の猫には筋肉の減少を抑え、病気に対する抵抗力をつけるためにも、若い成猫よりもたんぱく質の要求量は多くなります。
軽度のたんぱく質の欠乏が大幅に免疫機能を損なうことがあります。 また、シニア猫にとって、免疫機能の低下は感染症発症の増大やガンの発症、これまでには無かったアレルギー症状の発症などのリスクが高まります。
たんぱく質は貴重な栄養源で、免疫系、中枢神経系をサポートし、創傷治癒に貢献し、無駄のない筋肉を作るのに役立ちます。皮膚やコートの健康のためにも必要です。
また、たんぱく質の摂取が少ない猫はケガや感染症からのストレスをより多く受けやすくなります。 |
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シニア猫の食事のたんぱく質の量を抑えても、腎臓病予防にはなりません。 それどころか、シニア猫に与えるたんぱく質量を減らすことは有害にさえなります。
たんぱく質がどのようにして腎臓に影響を与えるかを理解するためには、腎臓の働きの大まかな知識が役に立ちます。
●血液は腎臓を通過しています。
●腎臓はネフロンと呼ばれるもので形成され、このネフロンはたんぱく質異化から出る廃棄物(アンモニア、クレアチニン、
尿素、尿酸など)を除去する血のろ過フィルターとしての役割を果たします。
●腎臓1つにつき何千ものネフロンで形成されています。
●ネフロンは電解質、ミネラル、水分を再吸収してネフロンの排泄物である尿を作ります。
猫がたんぱく質を消化し代謝する際、副産物として窒素が放出されます。余分な窒素は腎臓によって尿として排泄されます。
たんぱく質含有量が高い食事はそれだけ窒素も出るということです。
しかし、腎臓はその余分な窒素を尿として排出しますので、問題はありません。
猫の体は元来、この窒素の尿排出をするように出来ています。
高たんぱく食は腎臓の血流(糸球体ろ過率)を増やします。俗説では、食事に含まれるたんぱく質量を減らせば腎臓の働きも減り、それが腎臓を傷めないことになる、と考えられてきました。
この俗説から、昔は猫の腎臓病予防に低たんぱく食を与えるよう指示する傾向がありました。
過去に、この俗説について様々な研究がなされてきました。そして、この俗説を立証する研究結果は出ておりません。
猫に低たんぱく食を与えることによって腎臓病発病を防ぐことは出来ません。
また、高たんぱく食が腎臓を過労させることはありません。
「高たんぱく食は腎臓に悪い」という俗説は、おそらく昔の医療方法から来ていると思われます。昔は腎臓病患者に低たんぱく(低窒素)食事療法が施されていたのです。
昨今の研究結果から、腎臓病患者にとって重要なのはたんぱく質の量ではなく、
たんぱく質の品質であることが分かっています。
高品質な動物性たんぱく質は消化率が高く、したがって副産物の窒素量も少なくなります。
猫の腎臓に重大な問題があり、たんぱく質摂取量の調整を獣医に指示される場合を除いて、高たんぱく食は猫にとって健康的で自然なものです。
高品質な動物性高たんぱく食によって、腎臓の細菌を除去できることがわかっています。さらに、その他の内臓にとって良い酸性状態を作り出すことが出来ます。この状態は尿路感染や猫のその他の体内細菌にとっても有益です。
高品質な動物性たんぱく食により尿は弱酸性になります。尿が弱酸性であることが、膀胱の健康を促進し、下部尿路疾患・尿路結石の予防に有効に働きます。また、尿が酸性になると、ストルバイト結晶は溶けますので、結石にはなりません。
※高品質たんぱく質とは、アミノ酸バランスに優れた肉、魚、全卵などの高品質の動物性たんぱく質を言います。
「高品質」とは「肉粉と骨粉」ではなく、肉、鶏肉、魚の主に筋肉や臓器組織のことです。
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猫の肝機能を低下させる原因としては、
ウイルスや細菌、他の疾患によるものなどや、カロリー不足、たんぱく質不足、ビタミン不足、炭水化物(糖質)過剰、基礎代謝が低い、運動不足、フードに含まれる有害物質、腸内環境が悪い、薬の服用、ノミ・ダニ駆除薬などが考えられます。
肝機能が低下した肝疾患の猫のために、
過去には低たんぱくの食事が推奨され、現在でもなお肝臓病の療法食は低たんぱく食になっていますが、
最近の研究では、高たんぱくの食事が健康な肝臓と肝臓の病気に必要で、低たんぱくの食事は猫に害を及ぼす可能性のあることがわかっています。
肝臓病の療法食が低たんぱく食である理由は、
腸内でのアンモニアの発生量を減らし、肝性脳症の発症を防ぐことにあります。しかし、肝性脳症の心配が無い場合は、低たんぱく食は血中アルブミン濃度の低下を引き起こし、逆に状態を悪化させることがあります。
肝臓が悪い時こそ、たんぱく質をしっかりと摂取すべきです。たんぱく質が制限されるのは、肝性脳症が存在する場合のみといえます。
なお、肝臓病の療法食は「肝疾患に伴う高アンモニア血症」の猫のための食事になります。
「肝疾患に伴う高アンモニア血症」とは肝硬変の末期、腹水などがある肝硬変を指します。肝臓病の療法食は、たんぱく質を制限するための低たんぱく食ですから、上記以外の猫に長期間にわたって食べさせるのは極めて危険です。
少し肝機能が悪いからと肝臓病の療法食を与えるべきではありません。
愛猫の健康を考えるなら、たとえ獣医師にすすめられたとしても断わるべきです。 |
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野生の猫にしても、ペットとして親しまれている猫にとっても、生物学的には非常に少ない量の炭水化物しか必要としない肉食動物です。
猫がより健康になるキャットフードとは、低炭水化物で、血糖値の健康に配慮し、小麦、トウモロコシなどの高 G I 穀類*(下部註参照)を含まず、低GI原材料を使用した可能な限りの低GL*(下部註参照)であることが必要です。 |
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猫は肉食として進化してきた肉食動物です。
ペットとして飼い馴らされているとはいえ、猫はたんぱく質源として植物を消化するようには進化してはいません。
炭水化物量を最小限に抑え、高品質な動物性たんぱく質が主成分となった高たんぱく食が猫には最適です。
猫は主成分として鶏肉や牛肉、羊肉、魚などの肉類・魚類を使用した食事の方が健康で幸せに過ごせます。 |
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【 註 】
G I *: G I はGlycemic Indexの略。
食後の血糖値の上昇を示す指標のことで、G I 値(グリセミック指数)として表わします。一般的に穀類(トウモロコシ、小麦、米など)は高 G I 食品に分類されます。
G I 値とは、食品の炭水化物を50g摂取した際の血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖を100とした場合の相対値で表わしたものです。高 G I 値を持つ高 G I 食品は食後の血糖値を急上昇させます。
G I値が70以上は高GI、69〜56が中GI、55以下が低GIとされています。
G L *:G LはGlycemic Loadの略。
食物の影響による血糖値上昇を考える場合、低GI食品であっても、食べ過ぎるとインスリンの分泌量が増えてしまいます。G L値(血糖負荷)は食品中の炭水化物の実質量を計算するため、G I 値のみで判断するよりも有効といわれています。
G L 値 は、各食材に含まれる炭水化物の量(グラム数) × G I 値 ÷ 100 で計算されます。
G L値は10以下が低G Lと言われ、11〜19は中、20以上は高G Lとみなします。
高 G I 原材料を多く含むキャットフードによる、食後の血糖値の急上昇を繰り返す食生活は肥満、インスリンの大量分泌によるすい臓の過負担、糖尿病、高脂血症、脳卒中、心筋梗塞などの心臓トラブルなど、命にかかわる重大な病気に発展する可能性があります。 |
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